レザープライドフラッグとは ~ お仕置き好きのアイコン

SMマニアをそんな変態を見るような目で見ないでくれ、人間の立派な趣味の一つじゃないか、という思いのシンボルをノリで作ってしまった結果である「レザープライドフラッグ」及び「BDSMライツフラッグ」についてお話ししていきます。

吉川
あれこれポリコレ的なやつ? と身構えた人、ご心配なく。ここはただ気楽にスパを楽しむエロサイトですので、そういう難しい話はナシでいきましょう。

Leather Pride Flag / BDSM Rights Flag

Leather Pride Flag
Leather Pride Flag
BDSM Rights Flag
BDSM Rights Flag

濃い青と白黒の線にハートマークが入った、「レザープライドフラッグ」は1989年にトーニー・デブレイスによってデザインされた、レザーフェチ、及びそこから派生したBDSM愛好家のシンボルです。思いのほか歴史がありますね。

初めて見る方も多いのではないでしょうか。2021年10月現在において、日本で知名度があるとは言えず、今後知名度が上がるとも思えないので、世の中にはこういうのがあるんだよ、という情報として書いておければと思います。

レザープライドフラッグに比べたらマイナーではありますが、BDSMコミュニティなどによって使用されています。

レザープライドフラッグの誕生

Leather Pride Flag

『ダンジョンマスター』『ドラマー』と言ったSM雑誌を主宰し、レザーフェチミュージアムまで作ってしまった、著名なBDSMerのトニー・デブレイス(1942-2000)氏は、1989年の「国際ミスターレザーコンテスト (International Mr. Leather)」の会合で、レザーフェチのシンボルとして、このレザープライドフラッグを提案しました。

吉川
ちなみに、上記IML公式サイトに毎年の「ミスターレザー」受賞者の、写真が載っています。現在もコンテストは続いていますよ。
みんなイケイケなのです

旗のデザインについて、デブレイス氏は以下のように語っています。

The flag is composed of nine horizontal stripes of equal width. From the top and from the bottom, the stripes alternate black and royal blue. The central stripe is white. In the upper left quadrant of the flag is a large red heart. I will leave it to the viewer to interpret the colors and symbols.

(旗は9つの幅が等しい水平線によって構成されています。上からと下から、交互に黒とロイヤルブルーの縞となっており、真ん中の線は白色です。左上の四分の一には赤く大きなハートがあります。この色とシンボルをどう解釈するかは、見る人に委ねようと思います。)

The Leather Pride Flag - Leather Archives & Museum

デブレイス氏がこの旗を発表して以来、この旗は様々なコミュニティやイベントで使用されていきます。

元々はレザーフェチのシンボルとして使われていたこの旗ですが、知名度が広まるにつれ、発案者の出身畑であり、革と関わりが深いBDSMコミュニティでも広く使われるようになったのです。

Leather Pride Flag in San Francisco
Wikimedia (CC BY-SA 4.0)

サンフランシスコのレザーヒストリー通りに描かれた「レザープライドフラッグ」

BDSMライツフラッグの誕生

BDSM Rights Flag

さて、レザーフェチから派生してBDSMでも使われるようになった一方で、使用に制限があるレザープライドフラッグに対して、誰でも使えるもっとBDSMに特化した、さらにBDSMの人間としての権利を主張するようなデザインがあったらよい、という需要が現れました。

そこで、レザープライドフラッグの背景に、 Quagmyr氏 によって考案されていたBDSMエンブレム(この後説明します)を組み合わせた「BDSMライツフラッグ(権利旗)」が誕生しました。

成人同士の同意あるBDSMプレイを趣味として楽しむのは、人間の権利だ、というわけですね。

BDSMエンブレムとは

BDSM Rights Flag

ところで、このBDSMライツフラッグの真ん中の三つ巴の勾玉は何でしょうか。完全に和太鼓みたいになっちゃってます。このマークを「BDSMエンブレム」と言います。

なんかじわじわくるデザインですね

いや、ちょっと嘘を言いました。正確に言うと

「BDSMblem」ビーディーエスエムブレム

といいます。

やべえ、名前クソだせえ
ちーちゃん、お言葉遣い。

こちらがBDSMblemの本家ページ(英語)です。一応形式的に貼ってるだけで、何かの役に立つわけではないので全然がんばって読まなくてよいです。

Emblem Home Page (sagcs.net)

作者Quagmyr氏によると、もともとこのシンボルはフランスの作家ドミニク・オーリーによる官能小説『O嬢の物語』に出てくるロワシーの指輪にインスパイアされたもののようです。こんなシンボルです。

O嬢の物語の指輪
Wikimedia (CC BY-SA 3.0)

これをそのまま使うと怒られてしまうのではないか、と考えたQuagmyr氏はこのマークにアレンジを加え、結果的に陰陽スタイルになりました。

しかし、作者のコメントを読んだ限り、そこに何らかのBDSM哲学は見受けられません。ただただ、著作権に引っかからないようにこうしてみたぜ、という感じです。

さ、左様ですか。

……

なんでしょう、このBDSMblemが陰陽太極図かつ三つ巴なせいで、頭の中でBDSMと全くもって結びつけられないのは、自分がアジア文化圏にいるからなのでしょうか。

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