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【徹底図解!】スパンキングパドルにはなぜ穴が空いているのか?
こんばんは、インプリメント担当七峰です。スパンキングパドルと言えば、穴! 穴がなくてデザインが凝っているやつも素敵ですが、やはり穴があってこそのスパンキングパドルですよね!
理系担当の吉川です。私は穴がない方が色々デザインが豊富でいいかな!
アシスタントの神山だよ。学校のパドルの穴、ハートマークならかわいいのに! お尻に♥がつくし!
スペンサーパドルというパドル
さて、この穴がいつ、どこで出現したかについては明確な回答はありません。この手の穴あきパドルを特に指すときは
「スペンサーパドル (Spencer Paddle)」
と呼ぶことがあります。スペンサーという人が生み出したパドルだから、というのが通説ですが、本当かどうかはわかりません。
その衣装、自腹だかんね、経費で落とすなよ
な、殺生な! 業務上必要な衣装よ!
私もスペンサーやりたい
穴あきパドルのことを常にスペンサーパドルと呼びませんが、スペンサーパドルと言われたら、「あ、穴あきパドルのことだな」と思えばOK。
とはいえ、結構特殊な思い付きかと思うので、やはり自然発生的にこうなっていったというより、穴を空けたら便利じゃないか? という考えを明確に思って実行した人はいるのでしょう。そもそも、開けなくても道具の目的は十分果たせます。
作る上では開けるのはむしろ面倒。しかし、開けたほうがよい。なんで?
スパンキングパドル VS 空気抵抗
さて、このパドルの穴、なぜ開いているかという理屈に関しては、説明は一つです。それは叩く人間が扱いやすいように
「空気抵抗を減らすため」
です。
何その専門用語! 私、学者じゃないわよ!
ちかさんってよく大人になれたね
もちろん、振り下ろす際に必要な力はパドルの表面積によって変わります。ケインのように細いものに比べて、空気を押しのけて振り切る必要があるのは、感覚的に理解できるかと思います。
あなたがパドルをスウィングする時、そこには2種類の抵抗力が働いています。それが、
- 摩擦抵抗
- 圧力抵抗
なるものです。
摩擦抵抗ってのは、つまり物と空気がこすれ合うことで発生するわけです。宇宙空間でない限り、摩擦からは逃れられないのです。さて、パドルを振った時にどのような摩擦抵抗と空気抵抗、どちらがスパンカーを妨害するのでしょうか。
パドルは板状で表面積がでっかいから、きっと最初の摩擦抵抗っていうのが効いてるんじゃない?
と思うかもしれません。
摩擦抵抗ってのは、つまり物と空気がこすれ合うことで発生するわけなんですが、パドルは移動する向きに対してほぼほぼ平面だからあまりこすれ合わないのです。前に進むことで、空気とこすれ合わさって摩擦抵抗が主に発生しているのは、上下の短い辺(厚さ)の部分です。
パドルに穴があると何が変わるの?
空気は、突き進むパドルにぶつかって分けられます。そして、実はパドルの宿敵は摩擦ではなく、その時に発生する圧力抵抗の方なのです。
お尻に向かってパドルを素早く振り下げた時に、前面の空気は圧縮され空気の圧力が高くなります。一方でパドルの通り過ぎた直後の背面の空間は、スピードがあるパドルの表面についていけず、引き離され、パドル裏側の空気が少なくなります。こうして空気の圧力が低くなってしまいまうわけです。
そして、パドルは圧力が低い後ろ側に引っ張られてしまうわけです。そして、それがパドルを何度も振り下ろすスパンカーへの負担となります。
マリオカートをやったりすると、他のカートのお尻に張り付くと、加速できるよね? それは車が通りすぎたすぐ後ろは圧力が低いからだね
後ろにいるカートは前に引っ張られるけど、前を走ってるカート自体は、逆にすぐ真後ろの圧力が低い空間に向かって引っ張られているんだね
パドルスウィングも同じことが起きてます
しかし、穴が空いてあると空気の流れが変わるのです。
これまでの問題は、パドルを素早く振ると空気がそのスピードについていけず、裏面の空気が少なくなってしまうことが問題でした。しかし、
空気は穴を素通りするため、空気の乱れ(パドル表面からから空気が引き離される)が減少し、パドルは後ろに引っ張られることもなくスムーズにお尻に体当たりすることができるのです。
そうすると、あれですな
ビビアン王女お仕置き用の巨大パドルは、空気を全面で遮って流れを乱しまくる、超非科学的な道具ですな
まあ、カー側の負担さえ気にしなければ、そんな科学的なこざかしいことをしなくても、「でかい&重い」の方が強いわよ
まあ、質量が大きい方が運動エネルギーも大きくなるね
うわわあん、脳筋だあっ!
あと1つ。
パドルの穴は、楽器のように叩きつけられたときの「音」を大きくして、キーの恐怖をあおるため、という説もあります。ただ…… 音なんていう効果が曖昧な要素のために、手間をかけて耐久度も下げて、わざわざ穴なんて開けるだろうかろうか、とは思ってしまいますが。
ニトリや無印で疑似体験できるスパンキングパドルの穴の効果
というわけで、一般的にはパドルの穴は空気抵抗を減らすためにあるとされています。空気抵抗が少ないともちろん、
- スパンカーの振り下ろす労力が軽減される
- 速度が増すため、スパンキーが受けるダメージが増える
という効果が得られます。穴があることで重量が減りますが、それによって減る威力は些細な物でしょう。
というわけで、スパンキングパドルは穴が開いているやつがベスト!
かどうかはわかりません。今の世の中、スパンキングパドルは実用品ではなく、趣味嗜好なので。むしろ、穴があるとひびとか入って壊れやすいでしょうし。
ただ、叩く側にとっては、恐らく同じ素材、大きさ、重さのパドルであれば、穴がある方が楽です。
説明されても、いまいち穴の価値が分からないという人は……
家具とか雑貨屋の調理器具売り場に、へらや大型スプーンが売っていると思います。同じようなサイズで穴が開いているやつと空いてないやつを見つけましょう
それをこっそり振って比べてみるのだ。穴が開いているヤツの方が明らかに空気に邪魔されず、スムーズに気持ちよく振れると思うよ
もしよかったら試してみてね
【余談】穴あきパドルは米国の”合法州”の学校でも禁止されてるよ
最後に、ちょっとだけセンシティブですが、
あれ、このサイトセンシティブじゃないところがあるのかな
アメリカには、現在でも主に保守州(レッドステート)で体罰合法の州がありますが、学校側でも体罰のガイドラインを用意しています。そして規定されている道具は基本パドルとなります。場合によってはサイズや素材が規定されていたり、学校の委員会が用意しているもの、としているところもあります。
そして、体罰の実施規定で「穴あききパドルの禁止」が明記されていることも多いです。実際にネットで色々校則を読んでみたところ、このあたりの記載は「ひび割れのない」や「ささくれ立っていない」などの表現と併記されることも多いことから、生徒の意図しない怪我に対する防止策なのではないかと想像されますが……
まあ、別に生尻を叩くわけじゃないはずですが……
今回の雑談
なんかさー この間、放課後生徒指導室に呼び出されてパドルのお仕置きだったんだけど、
私の前が、運動部の男子で、パドルが脂汗でテッカテカだったんだよ。マジ最悪だよ、せめて拭けよあの先生
ああ、乙女の生ケツになんちゅうもん当ててるんだ
それはそれで、いいお灸になったんじゃない?
まあ、でもその男子がお仕置きされたのはその日だけだったから、次の日からは快適なお仕置きだったよ
あんたねえ……