スパンキングパドルにはなぜ穴が空いているのか?

アメリカでおなじみのスパンキング用パドルは、羽子板のように、板とグリップが一体化した形状をしています。そしてこのパドル、板面に複数の穴が空いている物がいくつも見受けられます。

この穴、一体何でしょう。

スペンサーパドル

この穴がいつどこで出現したかというと、結論から言うと、あまり明確な答えは得られていません。本格的に調査するとなると、スパンキング関係ではない一般の歴史資料を漁る必要がありますが、結構アメリカ人スパ界も匙を投げてしまっているところがあるので、なかなか厳しいところです。日本の歴史資料だったら、まだやりようがあるのですが。

この穴あきパドルの歴史面に関して補足できることがあるとすれば、

「スペンサー」

という人がこのパドルの穴を作ったので、穴付きパドルを

「スペンサーパドル (Spencer Paddle)」

と呼ぶ、

という記述を、管理人は以前どこかでネットで読みました。しかし、その記述を再発見できないのです…… ソースを紛失するとはなんという無能。ブックマークしておけよ……

この「スペンサーパドル」という名称は確かに存在し、間違いなく木製穴あきのパドルを意味し、パドル販売サイトなどでも形状の説明として使われることがあります。しかしながら、一般的に使用されるかというと、そこまでではなく、この表記を見ることは結構稀なのでではないかと思います。

ただ、スペンサーという人名を頭に冠しているということは、少なからずスペンサーさんという製作者(あるいは販売者)がこの穴のに絡んでるのは確かなのではないかな、というのが当サイトの見解です。

この辺りは情報を得られたらアップデートしますね。

空気抵抗を減らす努力

さて、このパドルの穴、なぜ開いているかという理屈に関しては、説明は一つです。それはスパンカー側が扱いやすいように

「空気抵抗を減らすため」

です。もちろん、振り下ろす際に必要な力はパドルの表面積によって変わります。ケインのように細いものに比べて、空気を押しのけて振り切る必要があるのは、感覚的に理解できるかと思います。

吉川
私の方から、力学的にちょっとだけ突っ込んだ話をするよ!

あくまでネタ解説です。
冗談半分で聞いてください。

どうも吉川ですー。

あなたがパドルをスウィング!する時、そこには2種類の抵抗力が働いているのです。それが、

・摩擦抵抗
・圧力抵抗

なるものです。

「パドルは板状で表面積がでっかいから、きっと最初の摩擦抵抗っていうのが効いてるんじゃない?」

と思うかもしれないけど、そうじゃあない。

摩擦抵抗ってのは、つまり物と空気がこすれ合うことで発生するわけなんだけど、パドルは移動する向きに対してほぼほぼ平面だからあまりこすれ合わないのだよね。どちらかというと、ぶつかって分けられるのです。

飛んでいくボールとかは球面が空気に斜めにぶつかるからガンガンこすれるんだけどさ。

実はパドルの宿敵は摩擦ではなく、圧力抵抗の方なのですよ!

お尻に向かってパドルを振り下げた時に、前面の空気は圧縮され空気の圧力が高くなります。一方でパドルの通り過ぎた直後の背面の空間は、前から流れて来る空気から、綿菓子みたいにぶちっと引きちぎられて乱れ、空気の圧力が低くなってしまいまうわけです。

マリカーやったことある人、他のカートの真後ろに張り付くと加速できるよね? それは車が通りすぎたすぐ後ろは圧力が低いからなのです。後ろにいるカートは前に引っ張られるけど、前を走ってるカートそのものは、逆にすぐ真後ろの圧力が低い空間に向かって引っ張られているのですよ。

同様に、パドルも圧力が低い後ろ側に引っ張られるわけです。

しかしそれ、穴が空いてあると空気の流れが変わるんですよ!

空気は穴を素通りするため、空気の乱れが減少し、パドルは後ろに引っ張られることもなくスムーズにお尻に体当たりすることができるのです!

冨明仁先生の『ストラヴァガンツァ』に出てくる、ビビアン王女のお尻叩き用・超巨大パドルは、まったくもって非科学的だったのですね! (当たり前)

吉川
これぞまさに科学の英知!

じゃあ、穴あきパドルの方がいいの?

というわけで、一般的にはパドルの穴は空気抵抗を減らすためにあるとされています。空気抵抗が少ないともちろん、

・スパンカーの振り下ろす労力が軽減される。

・速度が増すため、スパンキーが受ける苦痛が増える。

という効能が得られますね。穴があることで重量が減りますが、それによって減る威力は些細な物でしょう。

一方で、穴があると音が派手になるという説もあります。うーん、これに関しては正直わからないです。確かに穴がある方がそれっぽく音が鳴るのかなとも思いますが……

正直音は、お尻側、素材、強さ、がほとんどな気もしてしまいます。

ただ、穴の角部分が生尻に食い込んで当たると痛いという、なんか地味で陰険な副作用もあります。


というわけで、スパンキングには穴が空いているパドルがおすすめ!!

とは、思っているわけではありません。そしてぶっちゃけ叩かれる方はそんなに変わらない気はします。分かる人には分かるのでしょうか。「こ、この穴がいいんだあ」とか。

一方で、叩く側にとっては、恐らく同じ素材、大きさ、重さのパドルであれば、穴がある方が圧倒的に楽です。「え? 穴があるだけでこんなに違うの??」って驚くレベルで楽です。不思議ですね。

しかし、個人的には、穴が空いていないパドルの平面に、文字やイラストが描かれている物の方が、なんだか面白くて好きなんですよね。

スパンキング道具

穴あきパドルは米国の多くの学校で禁止

現在でもアメリカでお尻叩きの体罰が合法の州はありますし、学校側でも体罰のガイドラインを用意しています。そして規定されている道具は基本パドルとなります。場合によってはサイズや素材が規定されていたり、学校の委員会が用意しているもの、としているところもありました。

そして、体罰の実施規定で「穴あききパドルの禁止」が明記されていることも多いです。

これはつまり、穴があいているパドルは残酷だから、穴のないパドルで体罰を実施すべきだ! というわけでしょうか?

実際は、このあたりの記載は「ひび割れのない」や「ささくれ立っていない」などの表現と併記されることも多いことから、生徒の意図しない怪我に対する防止策なのではないかと想像されます。

まあ、別に生尻を叩くわけじゃない(はず)ですが。

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