『“Frank” and I 』2部第1章: ジェラシー【英国スパンキング小説】

FrankAndI_ヴィクトリア朝のロンドン

― 色々な楽しみ方。
― “アン・レヴレット”。
― 新鮮なアレンジ。
― ルーシーの唇とその使い方。
― メイドの望みと、彼女がそれ以上を手に入れた方法。
― モードの結婚が近づいている件。
― 鞭の楽しみと普段通りの結末。
― ジェラシー。
― ロンドンへの旅立ち。
― モードとフランシス。
― はにかみスコッチ・ガール。

 あれから数か月があっという間に過ぎた。最近では、フランシスは僕のことをいつも本名のチャールズ・ボーモントから「チャーリー」と呼んでいる。

 そして僕が期待していた通り、彼女は最も官能的な女性であることが判明し、私が今まで出会った中で最も魅力的なベッドパートナーになっていた。彼女は毎晩僕と一緒に寝たいと言い、僕もそれに反対することはなかった。彼女はいつも早朝に自分の寝室のベッドに舞い戻っていたので、使用人の間で不要な疑いが起きることはなかった。

 僕は彼女に、男性が女性を楽しませることができる様々な体位をすべて実際に教え、彼女を驚かせ、楽しませた。そしてフランシスは、夜でも昼でもいつ何時でもやらせてくれた。

 雨の降る午後は、よく僕たちは居間で手持無沙汰にしていた。そんな時は、彼女に安楽椅子の背もたれに寄りかかってもらって、フランス語で「アン・レヴレット」と呼ばれる体位で彼女を楽しむことがあった。

 しかし、正直に言おう。男物のシャツの袖口をまくった若者が、椅子の背もたれに良く身を乗り出し、ズボンをかかとまで下ろし、大きくて白い女性らしい生尻をこちらに突き出しているのは、かなり奇妙な光景だった。

 彼女は「アン・レヴレット」で突かれるのが好きだった。その体位が一番僕が体内に深く入り込んでくるように感じる、と彼女は言った。

 常に楽しいひと時ではあったが、僕はこの愛する人について、今後どうするかを考える必要があると思い始めていた。

 まず、いつか彼女がぼろを出してしまうのではないかと心配だった。彼女は男性にはふさわしくないほど髪を伸ばしている。さらに、彼女は温かく愛情深い女性になってきて、自分自身を偽る警戒心を以前ほど保っていなかった。それから使用人達が、彼女の僕に対する態度の変化に気づくことも恐れていた。


 そのころにはルーシーも面倒くさくなってきていた。彼女はまだうちの使用人であったが、以前よりもずっと太っていた。僕はフランシスと好きなだけやれていたので、以前はかなり頻繁に突いていたあの豊満なメイドのことを、完全に無視してしまっている状況だった。

 ルーシーはなぜ僕が突然冷たくなったのかを理解できなかった。だから、僕が部屋にいるときに、何かと口実をつけてよく僕の部屋にやって来た。そんな時、僕はいつも彼女とちょっと話をして、時々彼女にキスをしたが、それ以上は何もしなかった。だから彼女は僕が手を出してこないことが分かると、がっかりした表情で去っていった。

 しかし、彼女は妙に根気のある女性であり、ある日、彼女は僕に自分の欲望を満たすように強く迫った。

 朝食後すぐに僕は、上着を着替えるために自室に上がった。着替えを終えると、僕はその朝モードから受け取った手紙を読もうと安楽椅子に座った。

 モードは僕に、1か月後に結婚する予定で、細かいあれこれを清算しておくために、できるだけ早くこちらに会いに来られないかと頼んでいた。彼女が僕の元を去ろうと考えていることは、以前からほのめかしていたので、その話には驚かなかった。

 僕が手紙を読み終えた直後、ルーシーが部屋に入ってきた。いつものように、きちんとしたプリントのワンピース、白いエプロン、そして長いリボンのついた帽子をかぶって、とても素敵だった。

 彼女は化粧台の上の物を整える形を取った。そして座っている私のそばにやってきて、大きなヘーゼルの瞳で私を切なそうに見つめた。

「旦那様、最近ちゃんとキスしてくんないね。私、何か悪いことした?」
「いや、ルーシー、そういうわけじゃない」

 僕はそう言うと彼女の豊満な頬を撫でたが、キスはしなかった。その時点では、朝夜構わずフランシスと頻繁にやっていたため、どんな形であれ愛を表現する気持ちはまったくなかったからだ。

「ねえちょっと、キスさえしてくんないの?」と彼女は言った。

 彼女はたっぷりした赤い唇を尖らせ、誘うように見上げた。僕は微笑んだが、彼女に触れることはなかった。

「じゃあ、ちゃんとキスしてくれるまで、”私が” キスしてあげる」

 ルーシーはそう言うと僕の前にひざまずき、僕にことを驚かせた。なぜなら、彼女は今まで僕にそんなことをしたことなどなかったからだ。彼女は僕のズボンのボタンを外し、僕のイチモツを取り出すと、巧みな手つきで弄り始めた。

 彼女はそのとてもへにょっとした状態を見て笑って言った。

「ちょっと、みじめでよぼよぼじゃん。でも、すぐに立派にしてあげる」

 そして、彼女は頭を下げ、僕の垂れ下がっている性器を口の中に受け入れ、熱い舌で先をくすぐり、包皮を前後に引っ張り、唇で先っぽを動かした。ペニスはあっという間にフル勃起し、僕に淫靡な喜びを与えた。その快感は激しいもので、射精の前兆を感じはじめてしまった。

「ストップ! ストップ、ルーシー! このままだと口の中で果てるだろ! ちゃんと入れさせてくれ、早く!」

 彼女は手を放すと、頬を紅潮させ、目を輝かせて陽気に笑いながら飛び上がった。すぐに自分の服を腰の上まで引き上げた。彼女はドロワーズを履いていなかったので、一瞬で全て丸見えになった。彼女の大きな太もも、大きな脚、そして性器を隠している茶色の巻き毛の森。

 それからルーシーは振り返り、後ろ向きに椅子に座っている僕の脚をを跨ぎ、自分の脚の間に手を入れ、僕のペニスを持つと、それを正しい場所に導いた。そして、彼女は徐々に自分を下ろし始めた。硬い肉柱全体が彼女の膣に埋まり、生の尻が僕の太ももに乗った。

 その後、私は彼女のドレスの前を全て外した。彼女はステイズを付けていなかったので、彼女の豊かな胸を覆うのはシュミーズだけだった。私はすぐにそのシュミーズを押しのけ、胸を露わにした。そして、彼女の大きな乳房を両手でつかんで言った。

「さあ、ルーシー、次は君が仕事をする番だ」

「了解」と彼女は笑いながら答えました。

 彼女はつま先立ちで自分自身を上下に動かし始めまた。ある瞬間、彼女のお尻を上げて、僕のペニスの先っぽだけが彼女の膣の唇の間に残り、次の瞬間には僕の太ももにドスンと落ち込み、そのたびに、武器を鞘にまで突き立てていました。

 僕はじっとして、絶妙な感覚を楽しみながら、彼女の大きな赤い乳首と遊んでいた。尻の上下運動は徐々に速くなり、「その瞬間」が近づいたと感じると、さらに精力的に動き、乳房が海の波のように波打った。

 次の瞬間、僕は到達した。

 ルーシーは痙攣に襲われつつも、その肉体に快感の波が伝わっているのを感じた。彼女の乳首は私の指の中で硬くなって、彼女の太ももは僕の太ももを強く挟み込む。事が全て終わるまで、彼女の体は、突き刺さったダーツの矢の上でよじれまくった。

 彼女が僕の胸にもたれかかると、太ももの締め付けが緩んだ。私のぐったりとしたペニスがその場から滑り落ち、濃く白いものが穴から滴り、私の膝の上にまたがった彼女の両尻の間に流れ落ちた。

 彼女は笑いしだした。

「ほら、旦那様が手を出すように仕向けるのなんて、訳ないわね」

 僕も笑った。

「いや、僕が手を出したんじゃない。君が手を出したんだ、このおてんば娘め。僕にこんな卑猥な暴行を加えるとは、見逃せないな。罰としてお尻ペンペンの刑だ」

 それから僕は彼女を、お仕置きの体勢にさせた。

「ペンペンしてよ。お尻をぽかぽかに温めてほしいわ」

 彼女はそう言うと、シュミーズとペチコートを邪魔にならないところまで引き上げ、僕の膝の上に体を横たえた。

 僕の手のひらが、ルーシーのたっぷりした尻肉で跳ね返る感覚は、いつ何時も快感だった。そして彼女がお尻を温めてもらいたい、なんて抜かしてきたのだから、こちらはもう正当な手段で彼女をペンペンせざるを得ないではないか。

 僕は手を高く上げ、広大な白い肌全体に立て続けに熱い平手打ちを与えた。肌はまずピンク色になり、次に赤くなり、そして深紅へと変わった。音を響かせる手の下で、彼女の尻肉が、無意識にひくひくと動いていた。しかし、しばらくの間、彼女は動くことも音を上げることもなく、きつい痛みに耐えていた。

 しかし、ついに彼女はそれに耐えられなくなったようだ。顔をこちらに向けると、彼女は苦痛の表情を浮かべながら私を見て、震える声で言いました。

「ちょっと、やめて! やめて!もうムリ。お尻痛すぎる!」

 そうだろうな。こちらも手がかなりひりひりしていた。

 僕がルーシーを起こすと、彼女は安堵のため息をついた。 彼女の目には涙が浮かんでいて、かなり非難するような目で私を見て、こう言った。

「お尻は温まったけど、これまでのお尻ペンペンの中で最強だったわよ」

 そして、彼女は少し笑いながら、付け加えた。

「キスの代償はちょっと高くついたかも」

 それから彼女はキャップをまっすぐにかぶり、体を揺らしながら部屋を出ていった。


 一度シャワーを浴びた後、僕は座ってモードの手紙を読み直した。モードにどう返信するか考えていると、ふと、フランシスをモードと一緒に住ませるというアイディアが頭に浮かんだ。

 モードは自らの意思で私の元を離れるつもりだ。おそらくフランシスを引き受け、彼女の服装を女性らしく仕上げてくれるのではないか。それから、モードが結婚して僕の別邸を出た後、フランシスをそのままそこに住まわせる。そうすれば、僕はフランシスのところに滞在もできる。

 完璧な計画だ。

 そういうわけで、僕は翌日ロンドンに行って、モードとすべてを手配することに決めた。

 その後僕は昼食に向かった。色々とエキサイトしてしまった後で少しだるさを感じていたので、シャンパンのボトルを一本開けたが、フランシスと一緒にすぐに飲み切ってしまった。その際僕はフランシスに、翌日仕事でロンドンに行かなければならないことを伝えたが、詳細には触れなかった。

 翌朝、朝食が終わるとすぐに、僕はウィンチェスターまで馬車を飛ばし、朝のロンドン行きの列車に乗って、しばらく会っていないモードのところへと駆け向かった。

 モードはとても元気そうで、結婚を控えた女性にふさわしい落ち着いた顔つきをしていた。彼女は僕にキスしなかったので、僕は笑いながら小柄な女性を抱き上げた。それから正しいご挨拶をしてくれるまで、彼女を降ろすことを断固拒否した。

 彼女がキスをくれると、僕たちは今後のことについて話を始めた。

 モードは、彼女の婚約者が近所の裕福な若い商人であることを含め、事情をすべて私に話してくれた。

 彼女が話を終えると、僕はフランシスについての話をした。あの少女が家に来た最初の日から、オークハーストで起こった全てのことを事細かく。それに加えて、僕はフランシスをしばらく一緒に住まわせてくれないかと頼み、その上できちんとした女の子の服装をさせてあげたいとお願いした。

 モードはこのロマンチックな物語を非常に興味深く聞いていた。それでもって、僕がいかにしてフランシスの本当の性別を知ったかのくだりでは、爆笑していた。

 モードは心の広い女性だった。いつも僕のことが好きだと公言しており、僕の普段の親切に感謝してくれていた。だから彼女は、すぐにフランシスを引き受けることに同意し、さらにあらゆる面で彼女の世話をすることにも同意し、その上で、その少女が必要なものを、須らく適切に装っているかに目を配らせることも約束してくれた。

 それからモードは少しだけ笑って言った。

「お尻ペンペンマニアなあなたのことだし、どうせ、フランシスちゃんを必要以上に膝の上に乗せたんでしょう」

「いやいや、そんなことはないぞ。ペンペンはおいたをしたときだけだ。直接聞いてみるといいさ」

 僕は笑った。

「私が結婚して出て言ったら、フランシスちゃんをここに住ませるの?」

「ああ。この家の賃貸契約はまだ数年残っている。使用人はそのまま引き継ぐし、君の家具はこちらで買い取るよ」

 もともとは僕が贈った家具たちだ。

「それは好都合ね。オークションをしようと思ってたんだけど、その手間が省けるわ。私の将来の夫には、ここの家具は似合わなそうだしね」

 それから彼女は、目にきらめきを宿したまま少し真面目な顔をして付け加えた。

「結婚した後は、私には近づかないでね。とても品行方正な淑女になる予定なの」

「そうなるだろうね」

 僕は笑った。

「でも、まだ結婚していないよな。じゃあ上に言って最後の鞭を楽しませてくれないか」

「うーん、でもあなた、お仕置きしたらやりたくなっちゃうでしょ。今はそうするべきじゃないかなと思って……」

 彼女はわざとらしく恥ずかしがった。

「さあ、行こう」

 僕は彼女の手を取り、寝室に連れて行った。そこで彼女はすぐに、シェミーズ、靴下、ブーツを除いて全て脱ぎ、鞭を取り出し、私に渡しました。

「あまりたくさん叩かないでね」

 僕はモードをベッドの端にかぶさるようにうつ伏せにして、シェミーズを頭の上まで投げ上げ、彼女のガーターまで裸の、かわいらしい肉体を鑑賞した。

 鞭を振るうこと自体、かなり久しぶりだった。僕は鞭を握った。鞭の愛好家が丸々した白い尻を赤く染め上げる時に常に感じる喜びと共に。本当なら酷く痛い思いをさせたいところだが、今回はその欲望は押さえて、1ダースほどで尻が明るいピンク色になるくらいにしておいた。彼女は鞭が当たるたびにひるんだが、抗議することはなかった。

 鞭打ちを終える頃には、僕のペニスはがっつり勃起していた。僕は彼女をそのままベッドに体を伸ばして寝かせ、力強く突き上げた。モードは素敵な女性で、僕の相手も上手かった。だが、彼女は初心な少女ではなかったし、これまでも沢山の男に抱かれてきたのだろう。だから、若きフレッシュなフランシスと並べるのは難しかった。

 モードが身を整えている間、僕は彼女に、数日以内にフランシスを連れてくると言った。

 それから僕は彼女に諸々の出費を賄う小切手を渡した。そして彼女に最後のキスをして、僕はモードのところを後にした。


 その日は夕食までにはオークハーストに戻った。食事の後、葉巻を吸いながら、僕はフランシスに真剣な話があると告げた。彼女はとても驚いていたが、何も問う事なく、椅子を引いてきて隣に座った。

 僕は彼女に、これ以上オークハーストで一緒に暮らし続けることはできないと打ち明けた。

 このままだと本当のことがばれてしまうのは時間の問題で、もし発覚したら大きなスキャンダルになるだろうからそれは絶対に避けたい。それに加えて、もうそろそろ女性らしい装いをしているのを見せて欲しいので、数日以内にロンドンの友人の女性のところに連れていきたいのだと言った。また、その友人のファッションセンスは一流であり、ペチコートに再び慣れるまで、一緒に生活すればよい、と。

 フランシスは、僕の話をとても悲しそうな顔で聞き入っていた。話が終わると、彼女の目に涙が浮かび、深いため息をつきながら言った。

「チャーリーの言う通りです。いつかバレてしまうかもしれませんね。だから、その御友人と一緒に暮らすほうがいいんでしょう。私についてその方に全部話したんですか?」

「ああ。今日はロンドンに行ってきたのは彼女と話を付けるのが目的だった。一日中彼女といたんだ」

 するとフランシスは眉間にしわを寄せ、唇を尖らせた。そして今まで見たことのない目で私のことを見た。明らかに私の「女友達」に嫉妬しているようだった。

「ふうん。その方はあなたの愛人なんですか?」

 彼女は突然、不機嫌な口調で言い放った。

「モードは君と出会う前から僕の愛人だ。でも、彼女は一か月後に結婚するんだ。だから嫉妬なんてするなよ、まったく」

「でも私よりもその人を愛してるんでしょ? 私、もうその人のことは大っ嫌いです」

 フランシスはむきになって叫んだ。しかも、女性らしい矛盾した行動ではあるのだが、そのまま泣き始めてしまった。私は面倒に思い、厳しめに言った。

「こら、馬鹿なことを言うんじゃない、フランシス。それ以上わがままな態度をとるんなら、きついお尻ペンペンだからな」

「じゃあペンペンすればいいじゃないですか。大嫌いって言ったら大嫌いです」

「おい、本気で怒るぞ。彼女は僕の愛人だったが、もう何でもないと言っただろ。理性的な女性になるんだ。きっと仲良くなさる。彼女は服装のセンスが抜群だし、嫁入り道具を用意するときに力になってくれる」

 フランシスの表情が少し晴れ、彼女は目を拭って笑った。ドレスを買うという考えに彼女の中の女性が刺激を受けたのだろう。

「ペチコートをまた身に着けることになるなんて、なんだか変な気分。しかも長いやつですよね。最後に履いていたものは、レズリー様に裾を折られていて、ひざ下くらいまでしか丈がなかったんですよね」

「君ならペチコートをすぐにものにできるさ。ああ、流行りの仕立て屋のトワレを着た君の姿をみたいなあ。きっとチャーミングだろうなあ。沢山会いたくなるだろうなあ」

 彼女は陽気に笑って、私のひざに乗り、私をキスした。

「私のこと着飾らせるのなら、めちゃくちゃお金がかかりますよ? 全てのものを最高のもので揃えちゃいますから」

「もちろん。そして、その友達が結婚して家を出て行った後、君がその家に住んで、僕がちょくちょくそこに滞在しようかと」

「え? 素敵!」

 彼女は声を上げると、私をキスして抱きしめて言った。

「今ちょっと、むすっとしててごめんなさい。でも、チャーリーが他の女性と一緒にいることを想像するだけで、我慢できないんです。だって私、あなたのことをこんなに愛しているのに」

 その後、彼女はモードについていくつかの質問を僕に投げかけた。僕は状況が許す範囲で正直に答えた。だが、彼女は僕の回答にどうやら満足したようで、もはや嫉妬の兆候は見せていなかった。話そうと思ったことを全て話し終えた時には、すでに遅かったので、僕たちはそのまま寝ることにしたのだった。


 翌日、僕たちはオークハーストを離れる準備を始めた。フランシスがモードの家で落ち着くのを見届けた後、すぐに僕はスコットランドに行き、ライチョウ狩りに誘ってくれた友人のところに滞在する計画だった。

 使用人たちには「フランシス君」が永久に去ることになったと告げた。

 そして数日後、出発の準備が整うと、僕はモードに手紙を書き、翌日の昼食の時間に彼女のところに着だろうと伝えた。

 当日の朝がやってきて、早い朝食の後、馬車が玄関先に着けられた。荷物を積み込み、フランシスは少し震える声で使用人たちに別れを告げた。彼らは皆テラスに集まり「フランシス様」が去ってしまうのが残念がった。

 そして、僕たちは馬車に乗り込み、出発した。

 馬丁は先に行ってしまったので、僕たちは馬車の中で二人きりだった。街路から大通りに出るとすぐに、フランシスの目には涙が洪水の様に溢れた。

「ああ、この古い素敵な家を離れるのは、とても悲しいですね」

「心配するな、フランシス」と僕は言った。

「君はすぐ可愛い家具の置かれた小さな家を持つことになるんだ。僕たちは頻繁に会えるし、ロンドンでたくさん楽しい時間を過ごすこともできる。あと、そのうち海外にも連れて行ってやるよ。」

 彼女は微笑み、僕に寄り添い、すぐに元気を取り戻した。

 程なくして、僕たちはロンドンに到着し、午後1時ごろにはにセント・ジョンズ・ウッドの別邸に着いた。モードはフランシスをとてもフレンドリーに迎え入れ、彼女にキスをした。そして、彼女をしばらく見た後、嫉妬の兆しもなく、心から言った。

「こんにちは、素敵なお兄さん。でもね、適切な服を着れば、とても美しい少女になるわよ」

 フランシスは笑った。疑いなく誠実な誉め言葉に、喜んでいるようだった。

 その後、僕たちはシャンパンを添えた美味しいランチを取った。フランシスは最初、少しシャイになっていたが、モードの陽気な話し方と親切な態度と、ワインの力ですぐに明るくなり、リラックスしてしゃべり始めた。

 ランチの後、僕が葉巻を吸っている間、若い女性が二人は部屋の一角に座り、低い声で会話をしていた。時々、楽しそうに輝く目で僕を見ながらで笑っていた。

 間違いない。彼女たちは僕から受けたさまざまな鞭やベッドでの経験を、あれこれ比較していたに違いない。

 とはいえ、彼女たちが仲良くなっているのを見て、僕は嬉しかった。そして、モードが僕のために、この若い娘を優しく世話してくれるだろうと確信した。

 葉巻を吸い終えると、僕はフランシスに、しばらくスコットランドに行くことをすぐに伝えなくてはと思った。僕は彼女に言った。

「モードは来月結婚するって言ったよな? 僕は3週間ほどスコットランドに行ってくる。戻ってくる頃までに、君は嫁入り道具を手に入れて、女らしい服を優雅に着こなす方法を学んでいる。そして、新しい、魅力的な姿で僕の前に現れるだろう。そのとき、本当の意味で君が僕の恋人であると感じるんだ」

 僕の発言にフランシスは驚き、しばらく僕を見つめた後、泣き出して言った。

「もう、チャーリー。私とここにいてくれると思ってたのに」
「戻ってくるまで待っていてくれ。その間、君は可愛いものを買う楽しみがたくさんあるし、モードが毎日外出に連れて行ってくれる。3週間なんてあっという間さ」

 フランシスは悲しそうに微笑むと、モードが親切に言った。

 「元気を出して、フランシス。邪魔な男もいないし、一緒に楽しい時間を過ごせるわ」

 もう何も言うこともすることもなかった。だから僕は馬車を呼び、僕の大きな旅行鞄と銃ケースを積み込んだ。僕はモードにキスをして、別れを告げた。彼女はフランシスのことをあらゆる面で最大限の注意を払うことを約束してくれた。

 そしてその少女は泣きながら僕の首にしがみついた。僕は彼女に優しくキスをして別れ、別邸を出てキングス・クロス駅に向かった。僕の不在中も、フランクが僕に一途であるとことは疑いようがなかった。


 旅は長く退屈だった。友人はアーガイルシャーの荒野に住んでいて、鉄道駅から20マイル離れた場所に住んでいたので、家に到着するのは翌日の遅くになってしまった。友人は独身で、家はただの狩猟小屋だったので、宿泊場所としては中々の雑さであった。

 北部に滞在中に出来事は、ここで詳細に話す必要なハイだろう。なにせ、毎日同じような日々の繰り返しだ。ライチョウ狩りはもちろん楽しかったが、女の楽しみは皆無だった。

 実際、僕が話した唯一の女性は、一度僕が一人で帰路についている際に荒地で出会った素足の、しかし美しいハイランドの少女だった。

 彼女は「英語は得意にできない」と奇妙に表現したが、僕たちは少しだけ話をすることができ、僕は私が何度か彼女の美しい顔にキスをするのを許してくれた。

 しかし、私が彼女のウエストに手を回し、彼女の短いスカートの中に手を入れようとしたとき、彼女は私の耳元を一発殴り、ゲール語で激しく罵った。

 そして、彼女は去っていった。

次章準備中

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