【スパンコラム】小説と後宮と罰

今回の担当

和泉

※本ページはフィクションです。実在する人物・作品・世の中の状況とは関係ありません。

和泉
いやあ、昨日マンガアプリにログインし忘れて、ログインポイントもらい損ねちゃったよ…… 最近、毎日読んでるマンガがあるんだけどさ
『クソ同僚が蔓延る職場に嫌気がさして屋上から飛び降りたら 異世界で王女として生まれ変わって 毎日かつての同僚共に瓜二つの奴隷の尻を鞭打ちながら 素敵な王子と幸せに暮らしてる件』

は面白いですか?
和泉
なんで読んでるマンガ知ってんの……


あ、こんにちは和泉です。

皆がやってくれないので、私ばっかり担当してる気がしてます……

ありとあらゆるコンテンツがあふれる昨今、以前と比べるとケタ違いの量のスパシーンが世にあふれています。特にネットに氾濫するマンガ。なんか、10年くらい前は一つのスパシーンを探し当てるのに、BOOKOFFの棚を順番にパラパラとめくる宝探しだった気がするのですが。

不思議ですね。現実世界のスパは減っているのに。まあ、作品の母数が増えに増えていますから。今やマンガは当たり前のように無料サービスで読めて、無料でもスパシーンに遭遇することが珍しくありません。

しかし、マンガの尻尾を追い回すことに明け暮れ、マンガと対をなすもう一つの書籍スパシーンの存在を、忘れてしまいそうになります。それは

活字スパ

です。いつかのスパンコラムで、ちひろちゃんも小説について取り上げていましたね。

忙しい世の中、マンガのように気軽に読めるものの方がとっつきやすいのは分かります。でも、それでも時には、活字メディアの表現するスパンキングシーンは、時にはマンガをはるかに超えるイメージを頭に焼き付けてくるわけです。

神山
そーゆーもんかな。

例えばさ、ノベルゲーとかやってるとするじゃん。で、おしおきのシーンがあったとしても、それが文字だけでイベントイラストがなかったらさ、超手抜きだと思うじゃん。

やっぱ絵があった方が価値があると思うけど。

あみちゃん、たまに変なスキをついてくるね。

でもほら。ノベルゲームは、ストーリーは良質なものも多いけど、やはりビジュアルを伴う以上、セリフと地の文の芸術である小説よりも、マンガと近い物と言えるよね。私が言いたいのは、純粋な文章によるスパシーン。ラノベのように、キャラのイラストさえ、ない。それが想像を掻き立てに掻き立てる。

まあ、おっしゃりたいことは分かりますよ。人間のイマジネーションは際限ないですからね。イメージがかっちり決まって、それ以上発展させようがないマンガに比べて、小説だと、なんというか「さらに楽しむ余白」がありますね
神山
むー。そういうおしゃれなこと言う人めんどくさい
でも、全世界でこれまで生み出されたスパシーンは、マンガより小説の方が遥かに多くて、バリエーションも無尽蔵ですよ
和泉
文学は性的なものを含めて歴史は長いし、絵を描くよりも作成ハードルも低いですしね

まあ、ぶっちゃけ忙しくて、スパに限らず、しっかりとした小説を読む時間なんてないんですよね。そんな中、アダルト小説でもなく、ラノベでもないたくさんの小説からスパシーンを見つけ出すなんて無理だろう、って思うかもしれません。

でも、私、書店に行ったら、数時間粘って、一冊はスパシーン見つけ出します。マジで。

神山
暇人かな

これはフィールドワークなんです!

実際、活字スパシーンを小説の中から見つけ出す手段も色々あるわけなんだけど、まあそういうのは、おいおいお話しするとして……

今回はちょっと私が好きな、打率が高めの小説ジャンルを紹介しましょうか。あまり馴染の無い人もいると思いますし。

それは……

「後宮もの」

です。

ハーレムですね
和泉
ま、まあ、歴史用語としてはハーレムも後宮の一種かもだけど。ハーレムものとかいうと、なんかただの「なろう」じゃん……

まあ、日本史で言う「大奥」だよね。お妃やお姫さまが住まうところ。

ただ、ここで私が言う「後宮もの」は、中国(もしくは中華風の架空の国)の宮廷を舞台にした、主人公が女性の作品です。

もともと昔から、少女マンガなんかで一定の人気を持っているジャンルですね。小説も、女性作家が書いていることが多々あります。

神山
私もマンガは読むかも。まあ、マンガは、お尻叩きはあんまりないかもね。よくあるパターンとして、田舎娘がなんかの拍子に、宮廷の皇子に見初められて、それを妬んだ意地悪な女官たちのいじめにも負けずに頑張るラブコメとか
平凡な人生の中、王子様が迎えに来てくれるのが堪らなく素敵じゃないですか

いやあ、ためしに本屋でここ半年で出た新刊の「後宮」の小説を漁ってみました。残念ながら実シーンそのものはなかったのですが、とりあえず2冊ほど、刑罰としてお尻を鞭打たれる女性の記述を掘り出しましたね。

それって……
和泉
私、自分なりの仮説を持ってましてね。日本人が中国の宮廷を舞台にした歴史小説を書くとしたら何を資料にしますか?
む、華流ドラマですかね

某歴史小説家みたいに、小説書くために神保町でトラック数台の歴史資料をかき集めたりしません。ファンタジーなんだし、いくつか中国の歴史ドラマを見れば十分です。

宮廷ドラマは、大体ドロドロしていて、罠にはめられたりして、広場で罰を受けることもしばしばです。それはドラマのストーリーのジェットコースター的な山場を作る最高のエッセンスです。

別にスパンキングどうこうではなく、「そういうもの」として後宮のストーリーに組み込む価値は十分にあります。

まあ、マンガより小説の方がアダルトでダークな要素も入れやすいしね。ぜひ小説もお試しあれ。

和泉
ちなみに「罰を与える」……という流れで、これは鞭打ちか? と期待したら、結果「一族皆殺し」になった例も数知れず。ダイナミック・中華ファンタジー

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